43、宗教混合寺院に構成された宇宙観(バイヨン)。     戻 る

2016年1月17日(日)(8日目)。

本編に収め切れなかった写真集

タ・プローム見学の後、 再び車で移動して向かうのは、
アンコール・トムと呼ばれる王宮の跡。
ここには有名なバイヨン寺院があります。



「バイヨン(Bayon)」というキーワードはカンボジアではアンコールの次くらいに
聞くキーワードで上の絵のようにテレビの名称にも使われるほどの存在です。
(国境地域でもこのBayonテレビのアンテナがついている家があった)

そのバイヨン寺院の前に次のところに立ち寄りました。



「ライ王のテラス」「像のテラス」と呼ばれているあたりです。
三島由紀夫の戯曲の「ライ王のテラス」で有名なところとかで、
観光ガイドでは「この像は手に指がなくライ病を連想.
あるいはライ病を患ったとされる王の伝説
から作られた」とあります。

後者はともかく、前者はおそらく
元々あったのが侵食や損傷でなくなったのではという気がします。
実際に見てもそのあたりは正直良くわかりませんでした。
残念ながら短時間で回るツアーの観光客からすれば、
その程度のようなものなのかもしれません。



こちらはガルーダ像の彫刻。


そのテラスの前で自転車を漕いでいる人がいました。
遺跡を自転車で移動というのも良さそうですね。



タイのビールの名称でおなじみの「シンハ像」
でもカンボジアの像はタイのものと違い、クメール様式といいますか、
独特のやわらかいラインがあるのが特徴的ですね。




この上にも上がってみたいところでしたが、ガイドはそこは案内せず
バイヨンの方に向かいます。


再度車に乗り込んで直ぐに降りたところにバイヨン寺院が
見えてきました。
作られた歴史は、アンコールワットの半世紀後の12世紀後半
ということだそうです。



この寺院は王宮のすぐ隣にあり、
これは現在のプノンペンにあるカンボジア王宮のシルバーパコダとか
タイ・バンコクの王宮の隣にあるワットプラケオと同じような感じですね。





近づいてよく見ると有名な顔がうっすらと見えてきました。




こちらの彫刻物も美しいですね。



こちらは、タ・プロームと違い、中はしっかりしていました。




このバイヨン寺院を作ることを指示した王が、
この前に見学したタ・プロームを作った同じ王ジャヤーヴァルマン7世です。
同じく仏教寺院(大乗仏教)として建てられたそうですが、
後にヒンドゥ教寺院に代わったという
混合寺院といわれています。



これも美しい彫刻ですね。



これはリンガ(シヴァ神の持つエネルギーの象徴)のようですね。


ここには仏像があります。現在は上座部仏教寺院として
機能しているようです。



遺跡として出なく現役の宗教施設ということで
管理が行き届いているのでしょう。



天井が空洞になっていて、光が照らし出されています。



上まで上がってきました。有名なバイヨンの顔がそこにありました。


これは、観世音菩薩(つまり観音)といわれていますが、
日本の一般的な観世音菩薩像と比べると
どうも違う印象を受けます。


4面に微笑みの表情があるのは前方向を見渡すためのようで
ここが宇宙の中心としての世界観をあらわしているとのことです。
(なんとなく「曼荼羅」を立体的にあらわしたようですね)



一つの顔を望遠機能を使ってみました。
威圧感があります。


見学も終わり、下に降ります。アンコールワットのときのような
スリル感はありませんでした。


これは現在の信仰の対象のようです。



原始的に見えますが、やはり美しい彫像の数々。
本当にアンコール遺跡は堪能できました。


バイヨンを後にします。そして最後の観光スポットへ。


大きな「ナーガ(大蛇)」がかたどられた橋です。アンコールトムの入口に
通じる場所。ここでの撮影が最後です。




「ここで、すべてのガイドを終えます。このまま車に乗ってホテルまで
送ることも可能ですが、皆さんが入場料を払ったチケットは、今日一日
使えるものですから、ここで解散し夕方まで独自で遺跡を
楽しむことも
出来るのです。さて、如何いたしますか?」との言葉。

確かにまだ見られるのならとも考えましたが、朝も早く午後は日差しも強くて
余計な体力を消耗したくないのと、見るべきところはほぼ見たということで
ホテルで休憩する選択を選びました。

ほかのツアーの参加者も同じような状況。そのまま車に乗り込み
ホテルまで送ってもらいました。