42、頑丈な石を時間をかけて覆いこむ自然の驚異(タ・プローム)。     戻 る

2016年1月17日(日)(8日目)。

本編に収め切れなかった写真集

アンコールワットの見学を終えて、車で移動したところは
後で調べてわかったのですが、スラ・スランという池のほとり。
王や高僧が沐浴するために作ったという人工の池の
近くにレストランがありました。



こちらのレストラン大きく「AirCon」と書いていました。
ただでさえ暑くて、体力を消耗する遺跡見学では
特に昼間だったら、オアシスのような存在のようです。



とはいえ、明らかに外国人観光客向けのレストランなので、
値段が高くて、期待できるようなものとは違いました。




緑色した汁麺




チャーハンもありました。
これは仕方がないのでしょうけれど、
特に欧米人が食べやすいように
作られているようにも思いました。

食事を終えて時間が少しあるので外に出ます。



赤茶けた土の中に舗装された道路。
実はこの近くに地元の人やカンボジアの観光客の人が
使うような屋台がありました。
そちらに行けばよかったと少々後悔しました。


池(スラ・スラン)からの風景。
このころになると気温も上がってきましたが覆う雲が多いため、
その点は助かりました。

車で移動して次の地点へ。後でわかりましたが向かった先が
「タ・プローム」という仏教寺院の遺跡でした。



かつては立派な門があったであろうところを通り過ぎます。



ガイドについていくだけなので、正直どこに向かっているのかは
見当もつきません。




途中で演奏している人たちがいました。



遺跡の前にやってきました。
ここで早速見せ付けられました。
自然の驚異がここからでもわかります。

ちなみにこの自然の大木の正体は「ガジュマルの木」とのことです。




無残にも落ちてしまった遺跡の石。



これが、先ほどのガジュマルの木の圧力によるものでしょうか?
ガイドブック等によれば、ほかの遺跡と違い、
あえて発見したままの状態で保存しているということのようです。



どのくらいの樹齢があるのでしょうか?木の大きさ以上に
根の力強さがわかります。



いくら石とはいえ、人工的に作られたものは長い年月を立てれば、
自然の力で成長していく大木の前に、
なすすべもないというのがわかります。




これが木の根っこです。石のように硬くてコブのようです。



ついつい遺跡を破壊する木の方に目が行きますが、
遺跡のほうもアンコールワット同様細かい装飾が彫られています。



完全に力でねじ伏せているかのようです。


ガイドブックにも描いてありましたが、木の根というより溶岩流が
流れているようにもみえます。



ちなみにこの寺院は、それまでヒンドゥ教国だった
クメール王国が仏教国に代わったときに完成したとかで
仏法で国を治めようとしたジャヤーヴァルマン7世王
によって作られたそうです。


ヒンドゥ教の王朝だったのに彼が仏教徒となって仏教の王国に
なったのは歴史を見るとなんとなくわかります。
彼が、王になる前にライバルだったのベトナム中部にあったヒンドゥ教国の
チャンパ王国に遠征途中に、当時の王が死亡しに別の王が即位したのですが、
それが部下に殺されるなどして混乱し、一時的にチャンパ王国に
首都が占領されたそうです。
潜伏していた彼が、反撃に出てチャンパ王国を追い出したそうですが、
その時に、彼の妻が仏教の勤行をして祈願して勝利したとあります。

いずれにせよ勝利して王位についた彼が仏教に傾倒するのは
理由としてはわかりますね。


外は、すごい状態になっていましたが、内部の建物はまだしっかりしていました。



とはいえ、所々に破壊された石が落ちています
ここが見学できない状態になれば、何らかの保護の手が
回るのでしょう。


足元を見ると、遺跡らしきものが土に埋まっていました。
本当は価値あるものと思われるのですが、こんなところにあるのは?と
実は本物ではなくレプリカか何かを生めたのかもしれませんが・・・。



でも、ここの損傷は激しいようで、そういうところは足場のようなものが
できていました、



先ほど見学したところの外観です。
観光客とガイドの存在を除けば本当は静まり返っているはず
のこの場所が、大木の「静かななれど強力なパワー」というものを
不思議な感覚として感じとってしまいます。



まさしく大木というより、大蛇がまとわりついているような根。
隣国タイの寺院やアンコールワットなどにも彫刻されていますが、
「ナーガ」と呼ばれている蛇の精霊(蛇神)の存在を思わず連想できる
下地があるように思いました。




しかし、こちらの右のほうを見ると、落雷でしょうか?
根っこの部分を残してその上が無い木がありました。
ガジュマルの木でも無敵ではないということの証のようですが
でも生命力が強いのか?新しい枝ができていうようです。




これは美しい彫刻でした。でもこのクラスの彫刻なら
遺跡のどこにでもあるのであまり驚かなくなってしまうのが残念なところ。



いつまで経っても見飽きない光景ですが、「ツアー」というガイドに拘束されている身。
です。少し名残惜しいものの次の遺跡の場所に移動しました。